À Table!を観た感想

【BS松竹東急】月曜ドラマ À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜 ―世界の歴史料理を食べて知る―歴史上の人物達が食した料理を、令和の時代に再現?!知的好奇心をかき立てる新感覚グルメドラマ、ここに誕生!

À Table! 作品情報 あらすじ

東京・吉祥寺から徒歩20分ほどのところに住む、結婚15年の藤田ジュン(市川実日子)とヨシヲ(中島歩)の穏やかでちょっと退屈な日々のお話である。ジュンは大学の文学部担当の事務員、実家が漬物屋のヨシヲは勤め先も漬物メーカーで、管理部門を任されている。  この仲のいい夫婦の軽妙なやりとりだけでも十分楽しめる。それ以上にドラマの見どころは、歴史上の人物たちの食事を2人が再現して食べてみるという「遊び」だ。歴史レシピも正確に再現するのではなく、現代の日本で手に入る食材を代用して再現。ふとした瞬間に誰もが一度は考えたことのある小さな摩訶不思議な疑問などがクスッと笑える物語。

À Table! 作品情報 キャスト

キャスト市川実日子、中島歩、神野三鈴、水木薫     スタッフ監督 : 吉見拓真

À Table! 作品情報 感想と評価

マリー・アントワネットの「ヒラメの元祖ホワイトソースがけ」はまだしも、シーザーの「プルス」、ソクラテスの「クランべー」、アレキサンダー大王の「ガルムソース」などは、聞いたこともなく、何の料理かもわからない。ジュンが勤める大学の西洋史の教授が、その人物の解説とともにレシピのメモをくれるのだ。  その通りに作ってみると、はたしてそれはリゾットだったり、サラダだったり、魚醤だったりして、「ああ、このころからもうあったんだね。歴史はつながってる!」(ジュン)という感動。料理を作って食べるだけでなく、知的好奇心を刺激される楽しさ。だから「遊び」──。これから、クレオパトラやベートーベンの食事も登場する。

このドラマのもう一つの魅力は映像の美しさである。2人が食材を買い出しにいく途中に、晩秋の善福寺公園があって、印象派の風景画のような淡い色彩と静かさで描かれる。紅葉した木々と午後の日差しにキラキラ光る池に、思わず「きれい!」と声を上げてしまうはず。  泣きわめいたり怒鳴ったりのドラマが多い昨今、こんなすてきな番組は最近見たことがないかもしれない。

とにかく市川実日子が魅力的。料理を作りながらヨシヲと交わす会話や表情も、すべてアドリブなんじゃないかと思えるほど自然で、「おいしい」と感嘆するときもわざとらしさがない。今どきのアラフォー女性の迷いや自信をさらりと演じていて、彼女の起用がこのドラマを成功させたといっていい。

 

上質で素敵なドラマです。

残念ながら無料で見られる配信サイトはありませんが今ならGYAOで見られるます。

気になる方は是非ご覧ください。